2024.04.08

車の豆知識

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車を長期放置すると何が起きるのか

車を長期放置すると何が起きるのか。

車は定期的に乗ることで、調子が保たれることをご存じですか?エンジンをかけず、走ることもせず、ずっと放置しているとどんどん調子が悪くなり、最悪動かなくなることもあります。

ただ、仕事が忙しい方や、長期出張、入院など予期せぬ事態で、車を動かす機会がない経験をされた方も多いはず。

そんな時、車の状態がどのような変化をするのか、どんなことに気を付けなければいけないのか、確認しておきましょう。

車に乗らない期間は?

国産車はよほどのことが無い限り、機械的な面を考慮しても故障することは稀です。
ただ、それは定期的に車を乗っている場合になります。長期間何もせず、放置している状態であれば車は徐々に劣化します。
保管状況や車の状態にもよりますが、だいたい1ヶ月以上放置すると、バッテリーやオイルに問題が起き始めるとされています。日頃から、乗っている場合はたまたま1ヶ月乗らなくても大きな問題は起きないと思われます。

しかし、出来れば1週間に1回ぐらいは運転し、ある程度の距離を走行してあげてください。
バッテリーぐらいであれば、アイドリングだけでもいいと思われるかもしれませんが、走行することによりタイヤやサスペンションといったパーツに負担をかけてあげることが重要です。

1ヶ月以上放置するとどうなる?

日常乗っている車は、エンジン内部に油膜が残っている状態ですが、長くエンジンを始動させないと、エンジン内部のオイルがオイルパンに落ちていまします。
それの何が問題なのかというと、エンジン内部パーツの摩擦抵抗が増え、パーツがすり減る可能性があるからです。また、油膜がないことにより、エンジン内部のパーツが腐食し、サビが発生する可能性もあります。
その他にも、バッテリーは自然放電していきます。放置している間に放電が進み、エンジンがかからないことも。
また長期間、停車状態が続くと1箇所だけに重さがかかるので、1部だけタイヤが変形することもあります。

ガソリンが腐るという言い方もしますが、腐るというよりは不純物の混入によって劣化し、それが品質の低下を招きます。
ガソリンは劣化するまでに半年から1年という期間が必要となるので、そこまで心配する必要はないと思います。

今後1ヶ月以上、乗れない状況になったら?

長期乗れない状況になったら、劣化を防ぐ予防策を立てましょう。

・1週間に30分程、走行する
出来れば1週間に30分以上走行するのが望ましいですが、乗れない状況なので無理ですよね。その際は家族や友人(任意保険を使える方)に頼めればお願いしましょう。

・バッテリーのマイナス端子を外しておく
長期放置で最初にわかる不具合がバッテリーとなります。1ヶ月以上乗らないとわかっているのであれば、予めバッテリーのマイナス端子を外しておく方法もあります。
これをすることにより、自然放電を軽減できます。
ただし、バッテリーの端子を外してしまうと、コンピューター等のメモリーが全てリセットされてしまうので、リスクを考えると、長期以外の場合は、やらない方がいいかもしれません。

・ガソリンを満タンにしておく
ガソリンは長期放置すると腐ってしまう話をしましたが、数ヶ月では、ほとんど品質は変わりません。それよりも問題なのが、ガソリンタンク内に、空間があると、水分を含んだ空気からの結露が生じ、タンク内が錆びてしまう可能性があります。
ただし、長期間まったく乗らないのであれば、ガソリンは劣化してしまうので、注意しましょう。

・1ヶ月に1回はタイヤの点検を!
タイヤは紫外線などによって劣化が進みやすいです。長期同じ場所で動かさないでいると、一か所にだけ負荷がかかるので、出来れば定期的に動かすのが良いです。

・除湿対策をする
車の保管場所が、湿気の多い所や梅雨時の長期保管の際は、車内に除湿剤などを置いておくと、カビや錆などの発生を防ぎます。

また、一例ではありますが長期保管サービスといった専門業者もあります。
サービス内容や保管方法によって金額が異なりますが、こういったサービスの利用を検討するのも良いかと思います。

ただ、保管するにあたっても車を所有するのに、費用はどうしても掛かります。
そこまでの思い入れがなく、希少価値などあまりない車であれば、
長期保管に伴う車の劣化やリスク、管理の手間を考えると保管するよりは売却してしまうこともいい方法かと思います。

 

 

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